おコメ博士の闇米日記

オワコンと言われがちな日本のおコメ。令和のこの時代に、グローバル視点で日本でおコメを作る意味を考えます

世界の農業

大人は黙って地理を勉強。勉強のお供には高校地理の資料集がベストという話。

最近買って良かったと思った本に新詳地理資料という本(本?)があります。 新詳地理資料 COMPLETE 2017 作者: 帝国書院編集部 出版社/メーカー: 株式会社 帝国書院 発売日: 2017/02/25 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る 高校地理の資料集ですね…

おコメの基本的なデータソース

某テレビ番組で安全保障の専門家と言われる人が、大阪にスリ―パーセルと呼ばれるテロリストが潜伏してますよ、と発言したら、その根拠はイギリスの東スポことデイリーメールだったので、それはどうなのよと批判を浴びている昨今の日本社会。 それはさておき…

仮想通貨的農業世界

なにやら中国語みたいなタイトルですが、今回は農業世界のややこしき現実を今流行の仮想通貨になぞらえてパチリ。 仮想通貨に色んな通貨があるように、農業にも色んな農業があります。 私は仮想通貨をよく理解できていないので、詳しい人に「結局どれがいい…

バレンタインデーに語りたいチョコレートのスイートでビターな真実

今週のお題「バレンタインデー」ということで、チョコレートにまつわる話を一席。 チョコレートの主原料であるカカオ豆は、日本では作ることが出来ません。 その理由は、カカオの樹の生育条件が非常に限定されていること。 平均気温27度以上とか、年間を通じ…

情熱の国スペインの情熱のコメ作り

イタリアといえばリゾット、スペインといえばパエリア。 ということで、コメといえばアジアなイメージが強い昨今ですが、ヨーロッパにも米食文化も水田もコメオタクの頑固親父も存在して、面白いので以前スペインまで突撃隣の晩御飯をしてきた、という話を書…

これからの日本農業とジャポニカ米の行方

ズバリ世界では約5億トンのコメが毎年生産されてますが、そのほとんどが長粒種のインディカ米というヤツです。チャーハンとかピラフに合うパサパサしたヤツです。コレです。 で、一方の我々にとって馴染み深いジャポニカ米の生産量については正確な統計情報…

日本農業の相対評価【4-2】「地理と気候 中国編」

グローバルな目でみると地理や気候条件がその土地の農業に与える影響は計り知れないよ、ということで、前回は日本とアメリカとオーストラリアを比較する記事を書きました。 mroneofthem.hatenablog.com そいで、これまでは外国産コシヒカリといえばアメリカ…

日本農業の相対評価【4ー1】「地理と気候 アメリカ・オーストラリア編」

前回の記事で主要コメ生産国の農業インフラをざっくりと比較してみました。↘ mroneofthem.hatenablog.com 今回は農業インフラとの関係性も強い「地理・気候」の比較。 なぜ農業インフラと地理・気候が関係してるかって? 例えば、砂漠で農業やるのは厳しい訳…

日本農業の相対評価【2】「エネルギー」

「老後に趣味で家庭菜園」ということであれば、手作業こそが醍醐味というものですが、ある程度の規模になってくるとそうはいきません。ましてや「農業経営」ということになれば、農業機械が不可欠になります。 なので今回は農業エネルギーについて日本を相対…

日本農業の相対評価【1】「農地サイズ」

これまでにも度々のべてきましたが、改めて農地の規模を国際的に比較してみます。 農水省の資料*1によれば、先進国の平均農業経営規模は以下の通りです。 第1位 オーストラリア: 3124.50 ha 第2位 アメリカ : 179.00 ha 第3位 イギリス : 92.30 ha 第…

実は『コメ大国』中国のコメ作り

かつて瑞穂の国とも言われた日本ですが、世界におけるコメを考えるとき、中国は重要な存在です。 そもそも、稲作の起源については諸説がありますが、現時点の科学エビデンスでは長江流域が稲作起源として有力と考えられています。中国の長江流域にある河姆渡…

スイス政府がロブスターを茹でることを禁じたので正義が分からなくなってきた話

アメリカの哲学者にジョン・ロールズという人がいて、1971年に『正義論』という本を書いています。 正義論 作者: ジョン・ロールズ,川本 隆史,福間 聡,神島 裕子 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2010/11/18 メディア: 単行本 購入: 10人 クリック: 2…

2018年センター試験地理B 農業関連問題への勝手な解説とマメ情報

センター試験を終えた受験生のみなさん、お疲れ様でした。 久々に新聞に載っているセンター試験の問題をざっと見た所、今年の農業関連問題は4つでした。2015年は設問2で「世界の農業」というテーマでしたが、今年は「資源と産業」。農業事情に精通する泥ま…