おコメ博士の闇米日記

オワコンと言われがちな日本のおコメ。令和のこの時代に、グローバル視点で日本でおコメを作る意味を考えます

緑の革命

日本農業のディストピア④ ―そして辿りつく低コスト生産という結論―

さて、前の3連記事では、北海道農業とは対照的に取り残される日本農業の経緯を、戦後の食糧難時代からコメ余りの時代までを振り返り、更に追い打ちをかけるように、自由貿易の波がコメ業界に迫っている現状を書いてきました。 ↓3連記事 mroneofthem.hatena…

「緑の革命」のその続き

「緑の革命」に色々負の側面があったにせよ、農業テクノロジーの進歩の本質、単位面積当たりの生産量爆上げを達成したことは間違いない事実です。 その後、環境汚染を下げようとか、資源利用の効率化を上げようとか、テクノロジーの発展の方向性には色々とバ…

「緑の革命」はYes?それともNo?

前回の記事で、20世紀は高収量品種+肥料+農薬+灌漑設備の「緑の革命」で食糧が劇的に増加したことを書きました。 mroneofthem.hatenablog.com 一方、「緑の革命」によって生じた問題も色々と指摘されてます。 ざっくりとはこんな感じ。 (1) 農家所得が増…

低コスト化は進むよどこまでも。

そもそも人類史上、農業の誕生は「史上最大の詐欺」と言われてたりします。 なぜかというと、一見農業は食糧を増加させ、食生活を改善し、余暇を増やしてくれるように見えますが、実際には人口爆発と飽食エリートを誕生させ、格差を増やし、平均的農耕民はよ…