おコメ博士の闇米日記

オワコンと言われがちな日本のおコメ。令和のこの時代に、グローバル視点で日本でおコメを作る意味を考えます

自然栽培

農学博士の僕が自然栽培の課題解決に必要なことをまとめてみます。

前々回の記事で自然栽培のいいトコロを紹介し、 mroneofthem.hatenablog.com とはいえ色々と自然栽培にも課題があるので、前回の記事では正直に自然栽培の現状と課題を紹介しました。 mroneofthem.hatenablog.com となると、じゃあどうやってその課題を解決…

農学博士の僕が自然栽培の課題を3つ挙げてみます。

前回の記事で、自然栽培のいいトコロを3点紹介しました。 mroneofthem.hatenablog.com いいトコロばかり書くってのもアレなので、今回は自然栽培の現状と課題を書いてみることにします。なにごとも現状認識してこそのKAIZENですからね。 1)栽培技術…

農学博士の僕が自然栽培のいいところを3つ紹介します。

種をまいて収穫物を得る、っていうシンプルにみえる農業ですが、実は同じ農業でも色んな考え方があって、「とにかく資材を投入して単位面積当たりの収穫量を最大化しよう」という考え方もあれば、「まったく資材を投入せずに、ほおっといて実ったものを収穫…

ヤンマーの学生懸賞論文

今週のお題「表彰状」と言えば、ヤンマーの学生懸賞論文に応募して優秀賞をもらったことがありました。 www.yanmar.com ヤンマーは、農機の製造・販売で有名な会社ですが、有名デザイナーとコラボしてクールな農業ウェアを発売するなど、先進的なことも結構…

無肥料栽培のトマトは空気中の窒素を活用してる?

自然界では植物が勝手にすくすくと育つのと同じように、やってみたら意外と無肥料でも農作物は育つし、条件によっては肥料を使う栽培並の収穫量がとれるたりします(でも安定生産を考えると7割くらいが丁度いいという人多し)。 ってのは、事例としてはそれ…

有機農業・自然農法・自然栽培・・・どれがどれやら。このさい日本国内の農法を整理してみたよ

農業に特に関心もない友人と話していると、自分が前提としている農業の知識が前提になっていないことにハッと気付いたりして、業界人とだけ接しているのは危険だなぁと思う昨今。 特に私なんかは自然栽培推しなので、すぐに宗教やスピリチュアルと絡めて解釈…

無肥料で8俵とれる科学的根拠

2016年12月号の現代農業に、「無肥料で8俵とれる科学的根拠」という弘前大学の杉山修一教授の記事が載っていて、Web上でもその記事を読むことが出来ます↘ 月刊 現代農業2016年12月号 無肥料で8俵とれる科学的根拠 この記事では、無肥料栽培ながら8俵ものコ…

自然栽培の現状を解説Part2「自然栽培稲作の雑草はカヤツリグサ系に気をつけろ」

一般社会で「雑草魂」は根性あふれるスピリットとして良いイメージで紹介されたりする昨今ですが、ズバリ農家からしたら「雑草魂は勘弁してくれよ」的なスピリットです。 なんてったって、箱入り娘のような繊細な作物に比べて、雑草はほっとけばグングン伸び…

自然栽培の現状を解説Part1「自然栽培稲作では遅く植えるべし」

前回、インドネシア人から購入したオンボロ車で東北地方を巡っていたら、色んな農家さんの面白エピソードをゲットしたよ、という話を書きました。 mroneofthem.hatenablog.com でもそれは余談余談。本当の目的は自然栽培の研究だった訳です。 という訳で、今…

確かに、事件は現場で起きていた。

前回の二つの記事で、「自然栽培」に出会った経緯と、博士論文のテーマを決めた経緯について書きました。 mroneofthem.hatenablog.com mroneofthem.hatenablog.com それでそれで、当時筑波大のインドネシア人留学生から1万5000円で日産キューブ第一世代…

「自然栽培しばりで博士論文」という無謀な挑戦

前回、私が「自然栽培」に深入りするようになったきっかけを書きました。 mroneofthem.hatenablog.com ≪出発前夜≫ 「自然栽培」に出会った頃、私は大学院の修士課程二年生だったので、自然栽培をテーマに研究をするとなると、今やっている修士課程のテーマを…

農学博士の僕が自然栽培に出会った話

2月に入ってキリがいいので、個人的なことをダラダラと書いていこうと思います。 ≪農業には色々あるが・・・≫ 私が専門とする農業は、基本的に「土から食べ物を作る」というシンプルな仕事(溶液栽培など除く)ですけど、その方法にはめちゃくちゃ種類があ…