環境?しゃらくせぇや!に対抗するSDGsの『ものさし』
mroneofthem.hatenablog.comhttps://www.hokkaido-np.co.jp/article/154740
昨晩こんな記事を書いていたら、翌朝の北海道新聞にSDGsの記事が出ていました。
いやはや奇遇です。
【国谷裕子さん】SDGsの普及に取り組むキャスター:どうしん電子版(北海道新聞)
国谷さんの考えが、まっとうな大人の考えだと思うので、まとめておこう。
************************************
1.大量生産、大量消費の成長モデルが限界
「化石燃料や化学肥料、水資源をどんどん使って経済成長を追い求め、地球にものすごい負荷をかけてきました。20世紀型の大量生産、大量消費、大量廃棄という成長モデルでは、もはや人類は立ちゆかなくなっています」
2.環境の悪化が社会の不安定化にもつながる
「国連によると、気候変動などによる災害で住み慣れた場所を離れざるを得ない人が16年の1年間だけで世界に2400万人もいました。水不足で農業ができなくなった地域も多い。今、世界全体で8億人が飢餓に苦しんでいます。」
3.世界での『ものさし』が日本では遠い世界のはなし
「例えば、日本国内でまだ食べられるのに捨てられる食品は年間600万トンに上ります。世界全体の食料援助量の約2倍です。」
4.近視眼的よりも複眼的な視点で
「多くの課題を俯瞰(ふかん)する視点、立体的に捉えるまなざしです。課題は互いに絡み合っています。そうした視点を持たないと、一つの課題を解決したつもりが、別の課題を引き起こすことがあります」
************************************
SDGsのような世界共通の『ものさし』があることで、経済成長の原理に長期的な視点、持続可能性の視点を組み入れることが出来ます。
とは言っても、目前の仕事をこなすことで精いっぱいの人にとっては、当然「未来のことや、見えない他者」のことを考える余裕はありません。
良いことをすることが、個人にとって利益になる、あるいは評価される形に社会のシステムを変えていくことが大事ですが、そのためには具体的に詰めなければいけない事柄が山のようにあります。
現状では、良いことをすることが個人にとってバカをみる結果になっているのが現状で、個人の道徳観・倫理観に大きく依存してしまっています。
「環境?そんなのしゃらくせぇや!」
という価値観のおっさんがたくさんいることも、忘れずにいる方が賢明です。