おコメ博士の闇米日記

オワコンと言われがちな日本のおコメ。令和のこの時代に、グローバル視点で日本でおコメを作る意味を考えます

誰も書くまい。農業界の3アイドル

今週のお題「私のアイドル」ということなので、きっと誰も書いてないであろう農業界のアイドルについて書いてみたいと思います。

農業界のアイドル・・・?

 

掘る

さて、まず農業アイドルと言えばご存じこの人達。そう、

1)TOKIO

です。

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(農業歴五年の枝豆農家に「まだまだですね」と進言してるところ)

 

元々はアイドルとしてデビューしていたのに、鉄腕ダッシュのDASH村の企画で農業に参画しはじめてから徐々にそのポテンシャルを発揮。

今や、肩書も農家(たまにミュージシャン)とか、副業アイドルとか、逆転現象が起きちゃってます。リーダーの城島さんにいたっては、農業の専門新聞である日本農業新聞も定期購読していて、wikipediaの肩書に農家が入っていたそうな。もう、完全に農家だよそれ。

 

次に、ほとんど知らないだろう玄人好みのこの人。

2)ノーマン・ボーローグ

というアメリカ人の農学博士、研究者です。

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ボーローグは、肥料+農薬+多収性品種+水をたくさん使う設備によって、今じゃ当たり前の農業のシステムを生み出し、20世紀の農業の生産性を大きく高めた緑の革命の最大の功労者です。

室内にこもって指示だしをメインにやる研究者の中では珍しく、自分でフィールドに出て作業員と一緒にいつも農作業をしていたという気骨のある農家出身のおっさん。

今となっては、肥料や農薬の悪影響がフォーカスされやすく緑の革命も批判的に捉えられることが多い時代柄ですが、当時は世界的に飢餓が蔓延していた頃。まずは食糧増産だ!というのは当然だったと思うのです。

いわゆる環境問題を中心に考える欧米のエコロジスト達に、ボーローグは「そんなに言うならお前ら発展途上国いってみろ!一カ月もしないうちに考え変えるわ!」的なことを言い放っています。現場で這い上がってきた人ならではの重みある言葉だと思います。

それはちゃんと評価されていて、1970年にボーローグ博士はノーベル平和賞を受賞してますのでご心配なく。

 

そして最後はこの人。「奇跡のリンゴ」の

3)木村秋則

さんです。

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肥料や農薬を前提とした栽培が主流の農業界では賛否両論ある木村さんですが、近くで接したことのある者としては、その技術・没頭力・挑戦心・オーラは完全に本物。本物とはこういう人をいうのか、と思わされた存在です。

 

UFO体験などの普通の人が経験していない体験をしたために、怪しいというイメージで解釈されることも多くなってしまいましたが、農業面だけを見ても農業界のイチロー的スタープレイヤー。

前述のボーローグとは農業のアプローチは違いますが、とにかく現場主義な所なんかは似通っているのではと思ったりします。

地元には、リンゴを食べたことがないのに、やっかみで「あれはマズい」という人がいたりもしますが、せめて食べてから評価すべきでしょうね。

ちなみに奇跡のリンゴは衝撃的な美味しさでしたよ。僕はね。

 

と、そんなこんなで、超マイナーな農業界のアイドルについて書いてみました。

敬遠されがちな農業界ですが、日々の我々の食生活は農業あってのもの。

農業界から新たなスターがどんどん出てきてほしいと思う昨今です。