山菜最強説。
山菜って最強じゃないですか?
山菜って、ワラビとかヨモギとかタラの芽とかウドとかです。春になると山に自然に生えてくる最強のヤツ・・・!
春が近づいてきたからなのか、山菜の凄さをふと思い出したので、山菜が最強な理由を三つの観点から書いてみます。
味が最強
まずはなによりもその味。最強。
個人的にはおすすめ料理は(1)タラの芽の天ぷらと(2)ウドの酢味噌和えですかね。ウドの酢味噌和えなんていくらでも食べれますよ。
山菜には山菜特有の複雑な味があります。苦味も甘味もすべて含んだようで、舌から体にじわーっと染み入っていくような深い味。アレは一度食べると衝撃的なんですけど、全然うまくないって人どれくらいいるんでしょうか。今のところ、見たことがないです。(まぁ山菜を食べるような人ですから、大体おいしさを知ってる人ですからね)
山菜は美味しいのは田舎では常識でしかも売れるので、それを農業的に生産する人もいるんですが、味がやっぱり違います。それでも美味しいですけどね。心底から「うまー」っていう叫びが出てくる本物レベルにはまだ出会ったことがないです。
山の山菜だと、発芽に適度な環境を自分で感知して出てきて、競合に強いものが結果的に残ってるので、養分的にもたくさんの種類の微量元素が詰まっていて複雑な味がするんじゃないかと勝手に思ってます。
勝手ついでに言うと、山菜を食べると力が出てくる感があるんですけど、あれは一体なんなんでしょうか。
調理が超ラク
山菜って、素材の味でもう十分個性的なので、凝った料理はする必要がないです。
というかむしろ凝らない方が、美味いと思います。タラの芽の天ぷらだって、普通の天ぷらを同じように揚げて塩つけて食べるだけで充分おいしい。
ウドの酢味噌和えは、茹でたり切ったりは必要ですけど、味付けも酢・砂糖・味噌・みりんと混ぜるだけですからね。
山菜+日本酒があれば、天国となんら変わらないですよ。
勝手に生えてくる
いくら農業のテクノロジーが進化して農作業が楽になったといっても、土を耕したり種をまいたり天候を心配したりと、基本的な作業は欠かせません。
その点、山菜はやることなし!
雪が溶けて山が春に移り変わりはじめたら、山に入って収穫してゆくだけ。
たぶん乾燥地帯に住んでる人からしたら天国だと思いますよ。そんなのフツウ無いですからね。
それでも山菜取りで山で遭難したりする人もいるので、最初は経験者についていくのがベターです。大体どの農村にもその道のプロのおじさんおばさんがいるものです。
書いているだけでゴクリという感じ。
そういう食べ物は、なかなかありません。
「サピエンス全史」という本には、人類は狩猟採集生活から農耕生活に移って労働時間が長期化したり格差が拡大したりして、農耕文化の誕生は必ずしも人類を幸せにしなかった、ってなことが書いてました。
腹が減ったら山とかに生えてるものを食べるって生活の方が意外と幸せだったかも?
ウドの酢味噌和えを食べると、そんなことを考えたりするのでした。