おコメ博士の闇米日記

オワコンと言われがちな日本のおコメ。令和のこの時代に、グローバル視点で日本でおコメを作る意味を考えます

大人は黙って地理を勉強。勉強のお供には高校地理の資料集がベストという話。

最近買って良かったと思った本に新詳地理資料という本(本?)があります。

新詳地理資料 COMPLETE 2017

新詳地理資料 COMPLETE 2017

 

高校地理の資料集ですね。

高校の頃は地理なんて興味がなくて、当時地理の資料集を好きな本には選出するなんてことは間違ってでもなかったでしょう。笑 当時は夏目漱石の「こころ」とかかな。

その後農業という分野にやってきて、 各国の農業や社会が地理にものすごく大きな影響を受けてるってことを肌で感じるようになり、地理への興味はとても増すようになりました。

 

なんといってもこの資料集のいいトコロは、豊富な写真

こんな感じで、わかりやすーい写真がふんだんに使われてます。

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実はネットでこういう写真を見つけようと思ってもなかなか難しかったり。

その点、興味なさげな高校生に地理を教えるための本だけあって、インパクトの強い写真がかなり載っているこの資料集は超有能です。

アメリカ等で有名なセンターピボット灌漑とかもね、いい写真を使ってます。

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もちろんこの資料集のいいトコロは写真だけじゃなくて、各国の地理情報をデータを基に紹介してるトコロも〇。

農業についていえば、世界を12地域に分類してそれぞれの地域の農業の特徴を紹介していたり。(分類の仕方は中国、朝鮮半島、東南アジア、南アジア、西アジア中央アジア、アフリカ、ヨーロッパ、ロシアと周辺諸国アングロアメリカラテンアメリカオセアニア、そして日本)

更には、日本の農業の場合地形と農業の関わりも根深いですが、各地形(扇状地とか三角州とか)の特徴なんかも分かりやすく説明してくれてます。

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っていうか、今って資料集って写真にQRコードが載ってて、それを撮ると写真の場所のドローン動画とか見れるのね。いやはやスゴい。

でも高校生の時はあったとしてもわざわざ見なかったかな~

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他にも別冊の統計資料もついてきて、農業についていうと各農作物の国別生産量ランキングや輸出入量の表がズラっと、43項目も並んでいて簡単な比較にはとても便利だなと思います。

で、これが定価898円で、メルカリなんかだと中古品は400円以下で買える訳で、すんごいお得だと思いました。別に出版社からお金もらってる訳でもなんでもないけれど、お勧めできる書籍ですね。

 

で、そんな風に世界の地理情報や社会状況を知ると、自然と日本を相対的にみることにもなるので、日本の地理的特性や社会的特性がわかってきたり。

今の日本農業は大規模化や効率化を進めて低コスト化をしようとしてますが、その流れに僕が前向きになれないのは、効率化の先に日本の独自性が出てくる未来が見えないので、面白いと思えないからだったりします。

例えるなら、日本の生協がAmazonの仕組みを真似した仕組みを作ってる感じ。

それは生協的には今より効率的になるかもしれないけど、規模の大きいAmazonに比べたら断然非効率だよなぁ、みんなAmazon使うよなぁという話です。

生鮮食品を運ぶ配達員のイラスト(男性)

 

 

まぁそんなことで、国際的な比較をするとグローバルな視点がもてるだけじゃなく、日本の特徴が色々とわかってきて、産業を国際的に差別化する時に良い知恵になるよというお話でした。農業に限らず他の産業でも当てはまることは結構あると思うので、読んでみてはどうでしょうか。