なんで農家はネコを飼う?
今週のお題「ねこ」ということで、農業におけるネコの存在を書いてみましょう。
なんかスゴく無理矢理だな、と思う人も多いでしょうが、僕の知る農業世界では実はネコがキーワードだったりします。
何故かというと、お世話になってきた農家の人達が「え?あなたも?」って程ネコを飼ってるから。犬じゃなくて、ネコなんですよね。
しかもペットショップとかで買う小奇麗なネコなんかじゃ勿論なくて、いわゆる野良猫と言うヤツです。みんなして、なんなんでしょう。
ということで、なんでそんなにみんなネコを飼うっていう成行になっちゃうのか、猫について全然くわしくない僕が勝手に考えてみましたよ。
ネコと人間は対等である!?
ネコを飼ったことがないズブの素人として、猫と犬の性格の違いをグーグル先生に教えてもらおうと検索していたら、こんなサイトが出てきました。
このサイトによると、
「猫は犬とは違い、人間を人間としてとらえていない」
犬は人間を異なる存在として認識していることがわかりました。例えば人間と遊ぶときと、犬同士で遊ぶときは遊び方が全く違います。飼い主がリーダーであることを理解し、リーダーの指示を守るために努力します。
一方、猫は人間を異なる種だと認識していることを示唆する行動がありません。猫同士で遊ぶときも、人間と遊ぶときも同じ遊びを好み、部屋に人間がいようがいまいが同じ振る舞いをします。
そんな中、お互いタメ語で話せる猫の存在がなによりのリラックスになっている気がします。どちらが上ということもなく、猫は対等な関係を望んでいるのでしょう。
お互いタメ語で話せる猫の存在!
うーん。なんかすごくしっくりくる。
どう考えてもアイツらは人間を主人なんかとは思ってないもんね。笑
奔放なネコは自然の象徴!?
お世話になってきた農家さんでネコを飼ってる人が多い、と先ほど書きました。
でも、どう考えてもその農家さん達は一般的な農家さんではありません。笑
僕は博士課程で自然栽培を研究してきたので、日本の中で超希少な(0.1%以下の)農家さんと付き合っている訳です。普通の農家さんだったら犬の人も多いですよね。
思うに(勝手に)、ネコって奔放だし、人の言うこと聞かないし、勝手にウロチョロしてる存在だと思うんですが、それって自然と似てるんじゃないかな、と思うのです。
自然って当然人のことなんか気にせずウロチョロしますからね。
で、特に自然栽培のような栽培をやってる農家さんっていうのは、やっぱり自然をコントロールしようなんていう気はサラサラなくて、農業にしても自然に寄り添うようなスタンスをとる人が多いと思います。
奇跡のリンゴの木村さんの言葉を借りるなら、
リンゴのお手伝い業
というヤツですね。ちなみに木村さんもたくさんの捨てネコを飼っています。笑
これまで僕は自分のことに手一杯で、犬も猫も飼ったことがありませんが、飼うならやはりネコかなぁという気もしたり。やっぱり奔放に生きてくれてる方が精神的に楽に感じるのかな。従順さをカワイイと思うより、勝手に生きてる感じの方がカワイイ感じもしますしね。
そんなこんなで、意外と犬好きかネコ好きかは、人のタイプを分けてるんじゃないかっていう気もしてきました。
ちなみに国別でみると、インドや中国ではペットは犬の方が多くて、エジプトやサウジアラビアなどのイスラム圏ではネコが多いみたいです。面白いですね。
日本は長らく犬の方が多かったんですが、最近ネコが増えて逆転したとか。まぁこれはフツウのペットの話ですから、農家さんがネコ飼ってるのとは別の理由でしょうけどね。でも、トレンドが変わってきてるのは面白いトコロ。
農業もコントロールしようとするより、コントロールなんて出来ないよねって最初に諦めといた方が、色々おきても納得できたりするよな、と思う昨今でした。